生命科学系フロンティアミーティング 2018
−国立遺伝学研究所研究会−
おかげさまで盛会となり、無事に閉会いたしました。
ご参加くださりありがとうございました。
受賞者
最優秀発表賞 薄井 光生 さん
(東京大学 修士二年)
優秀発表賞 小金澤 優太 さん
(東京大学 修士二年)
藤澤 美穂 さん
(東京大学 修士二年)
ジェンスクリプトジャパン特別賞 菅波 眞央 さん
(東北大学 博士二年)
部門賞 グッドリサーチ賞 黒川 真臣さん
(筑波大学 一貫制博士課程三年)
部門賞 グッドアイデア賞 小田 有沙さん
(東京大学 特任助教)
部門賞 グッドコミュニケーション賞 新沼 皐さん
(長岡技術科学大学 修士二年)
参加レポート
本研究会は去年に引き続き2回目の参加となりました。今回は,去年参加した生命情報科学若手の会に加えて,日本光合成学会若手の会と日本ゲノム微生物学会若手の会の2学会との合同研究会となり,普段はなかなかお話を聞く機会がないような他分野で研究されている方々と交流を深められ,非常に刺激的な研究会となりました。生命情報科学分野においても,アルゴリズムや機械学習・深層学習の専門家の方々等,自身とはバックグラウンドの異なる方々と議論でき,発表を聞くことを通して新たなアプローチや自分と異なる考え方に触れることができました。このように自身と研究テーマが近い者から遠い者まで勢揃いしており,自身の研究にすぐ活かせそうなフィードバックから視野を広げるような体験まで,幅広い学びを得られることが本会の大きな特色であると感じています。総合討論や懇親会の時間に夜遅くの時間帯までお互いの研究について議論でき,非常に濃密な時間を過ごせました。このような素晴らしい時間を与えてくださったフロンティアミーティングのスタッフやスポンサーとなって支援してくださった皆様に感謝いたします。来年は是非スタッフとなって微力ながらお力添えできればと思っております。【永田祥平 慶應義塾大学政策・メディア研究科修士1年】
今回参加させていただきありがとうございます.生命情報科学若手の会に参加したのは今回が初めてですが,この濃密な3日間で様々なことを体験できました.プレゼンテーションの上手さ,内容の面白さはさることながら,参加者の方々と繰り広げる意見交換は大変有意義なものとなりました.自分はDryのみ,深層学習を利用した生物ビッグデータの利用をテーマに据えていますが,そうでないWetの方々と意見を交換することが楽しく感じられました.色々な立場の方々に自分の研究を説明する体験を通してこれから自分の研究をどのように進めていきたいかのモチベーションの向上にも繋がりましたし,この体験で自分の研究をより洗練させることができると思っております.研究を楽しくしている方々の話は,深く聞いていけば聞いていくほど興味深く,異なる視点からのアプローチを知ることができました.このような研究はちゃんとした積み重ねの先にあると思うので,実験の結果を注意深く観察して生命現象の理解につなげていこうと思います.最後に,旅費・宿泊費のサポートにより大きな負担なく参加させていただくことができました.大変感謝しております.ありがとうございます.【岩野夏樹 早稲田大学 電気・情報生命工学科 学部4年】
私は,昨年の生命情報科学若手の会に参加された方のお話を聞いて,今回の生命科学フロンティアミーティングに参加いたしました.参加の一番の目的は,私の研究について異分野の方からのフィードバックを頂くことにありましたが,終わってみるとそれ以上に多くの収穫があったと感じております.まず,私自身の研究発表については,もっと分かり易くすることができたのではないかと歯がゆさを感じております.他の発表者の方達の多くが,内容の高度さを維持しつつも,異分野の人にも伝わるように噛み砕かれていて,大変参考になりました.更に,発表後の質問時間や,懇親会,移動時間などの隙間の時間などのディスカッションにおいても,多様な視点から議論がなされていて,かつ,惜しみなくアドバイスを行なっておられる先輩方が多くいました.その理解力の速さ,視点の広さ,度量の広さを肌で感じることができ,とても良い刺激になりました.また,私自身の研究についても多くの方がフィードバックを下さったため,今後の研究活動に早速反映させていきたいと思います.最後に,旅費や宿泊費などの多くの金銭的な面でのサポートをしてくださったスポンサーや遺伝研の皆様,運営に関する様々なサポートをしてくださったスタッフの皆様に心から感謝を申し上げます.【宮原雅人 早稲田大学先進理工学研究科電気・情報生命専攻・修士1年】
私は日本ゲノム微生物学会の年会には何度か参加していましたが、若手の会に参加するのは初めてでした。まだ、参加者の中に知り合いも少なく、同じ大学の学生も全くいなかったので、参加するのは楽しみでもあり、不安でもありました。開始早々みなさんの研究のクオリティや発表のうまさに、自分が参加したのは場違いだったのではないかと心配になりました。しかし、ワールドポスターや懇親会で自分の研究についても興味を持ってコメントをいただくことができて、とても嬉しかったし自信を持つこともできました。今回の生命科学系フロンティアミーティングでは参加者の分野も広く、それもあって発表では研究の高度さや研究デザインの堅さよりも、純粋に研究の興味深さなどが重視されているような感じがし、楽しいディスカッションができたと感じました。私の今回の参加の目的としては、自分と近い分野の研究者の方々と知り合うことが大きかったです。実際に参加してみて、たくさんディスカッションができたり、近しいが少し異なる分野の興味深い話を聞くことができたり、期待以上の満足を得ることができました。スタッフの皆様や補助をくださったスポンサーの方々に感謝いたします。【黒川真臣 筑波大学 生命環境科学研究科 環境バイオマス共生学専攻・博士1年】
2018年10月5日-7日に国立遺伝子研究所にて開催された生命科学系フロンティアミーティング2018に参加した。本会のような生命情報科学学会、ゲノム微生物学会、光合成学会と分野の異なる3学会の若手の会が共催する勉強会に参加するのは初めてで、参加する前はどの程度自身の専門外の発表を理解できるか不安があった。しかし生命科学に立脚した研究内容・発想・着眼点はどれも先駆的で面白く、最先端の技術・手法も多く学ぶことが出来た。今後自分の研究を分野横断的に広げる際には本セミナーで聞いた話がベースになってくると感じている。ワールドポスターはこれまで行ったことがなかったが、ポスターを手に持って歩きどこでも議論ができるのは非常に魅力的な手法で、今後自分が主に参加している若手の会でも導入を検討しようと考えている。またポスターを持ちディスカッションする中で将来的な共同研究の話も多く出来たので、非常に実りの多い3日間であった。最後に、本会の企画・運営にご尽力されたスタッフの皆様、旅費等を補助してくださった国立遺伝子研究所に厚く御礼申し上げます。【森田隆太郎 東京大学大学院農学生命科学研究科作物学研究室特任研究員】
昨年に続いて2回目の参加であった。前回は生命情報科学若手であったので、生命情報科学の細かい分野の発表を多くことができたため、分野を広く見渡す良いきっかけであった。今年度はゲノム科学や微生物との合同開催であったため、生命情報科学が関与する他分野の研究を知るという面で良い機会であった。今後自分が生命情報科学をベースとした研究を行なっていくにあたり、知っておくべきことや手を広げていくことができることを認識でき、実りある学会であったと思う。【亀田健 広島大学大学院理学研究科数理分子生命理学専攻・博士1年】
今回の会には、私は研究分野と世代の近い方々の研究姿勢を勉強する事をメインの目的に参加をしました。本会を通じて特に身に染みたのが上記の姿勢と、さらに同じくらいの研究期間の方々の研究内容のレベルの高さです。異分野であったとしてもしっかりと内容を理解し、それでいて自身の頭の中で整理して自身の言葉で返す、そういった光景が本会のディスカッションや懇親会で当然のように繰り広げられていました。そして本会におけるハイレベルな研究発表を聞き、さらにそういった方々とのディスカッションを通じて、今と今後に私が行わなくてはならない研究の歩みについて、深く考え直そうと思いました。本会ではバイオインフォマティクス分野として参加をいたしましたが、今回参加された他の方々の数だけ新しい発見や手法の改善案が浮かび、そこに分野の壁はありませんでした。本会の講演の中に異分野との混和の必要性について語られていましたが、まさにその通りであると考えています。この会に参加する前と後では、心構えとある種の目標が変化し、今の研究の地盤固めの必要性と異分野・他研究への理解が重要であると、本会への参加が今後の展開への大きな転換点になっていると感じております。最後に、本会でとても気に入った言葉として、異分野を学ぶのに書物を50冊読む、というある方の言葉を記しておきます。【濱谷和 東京大学新領域創成科学研究科先端生命科学専攻・修士1年】
生化学若い研究者の会で本会の告知を見て、参加させていただきました。私は今回合同開催された3若手のどこにも所属しておらず、発表プログラムを見て「アウェーすぎるけど大丈夫かな...」と感じていました。しかし蓋を開けてみると、これまで参加経験のあるどの研究会よりも活発で濃密な議論を交わすことができ、また研究発表もハイレベルで学びの多い会でした。来るもの拒まず議論する環境が素晴らしいです。ご講演された3名の先生には、ゲノム編集の技術的課題を、DNAの記憶情報の読み解きを、作物の育種を、最先端の生命科学でどうやってパラダイム転換させていくかについて、研究成果やエピソードをもとに大変面白く、そしてわかりやすくお話いただきました。加えて、今回の参加者の発表は研究対象とする生物種・生命現象ともに様々なベクトルを向いていたのにも関わらず、活発な意見交換が為され、分野の垣根を破壊する新たな研究ミーティングの在り方の意義深さを象徴していました。早朝からの研究発表に始まり、深夜まで及ぶ活発な議論で頭は常にフル回転する二泊三日は、至福の疲労感とともに多くの学びを得ることができました。最後になりますが、本会を主催されたスタッフの皆さまに厚く御礼申し上げます。最高に楽しい会でした。【新沼皐 長岡技術科学大学大学院工学研究科生物機能工学専攻・修士2年】
今回初めて参加させていただきました。3つの若手の会合同開催ということもあり、とても幅広い分野の人がいて様々な発表が聞けてとても楽しかったです。ワールドポスターという発表形式は初めてでしたが、少人数で深くディスカッションでき良かったと感じます。通常のポスター発表よりも気軽に色々な話をでき、思いもよらぬところで話が繋がったりすることがありとても楽しかったです。また、他分野の人に自分の研究発表をしたことで、説明に不十分な点などを指摘していただくこともできありがたかったです。自分と同世代の人も多くおり、今後の研究へのモチベーションになりました。最後に、今回旅費のサポートをしただいたおかげで学部生の私も気軽にこのような楽しい会に参加することができました。ありがとうございます。スタッフの皆様、企画・運営などをしていただきありがとうございました。【村井結美 慶應義塾大学環境情報学部・4年】
今回はじめて参加させてもらいました。自分はとてもwetな実験ばかりやっていて、dryなところは全くといっていいほど知らなかったので、バイオインフォの最先端の話を多く聞くことができ、またそのような人とも研究について討論できたことはとても自分の成長という面でよかったと感じております。また、自分の研究内容についても、普段よりも研究分野の幅が広い方々に話す中で、その方達にも、興味を持ってもらえたり、面白いといっていただけたりしたのは、自分の研究が現象として面白いものなのだという自信と再認識に繋がった。懇親会では時間も忘れて朝4時くらいまで研究の議論を続け、招待講演の谷内江先生や西田先生をはじめとして、大変多くの有意義なコメントや新たな実験のアイデアをいただくことができ、これまでにいった学会や研究会の中で1,2を争うくらい盛り上がった。これらのコメントやアイデアは今後の研究に生かしていきたい。最後に、このようなとても面白い研究会を企画運営していただいたスタッフの方、あるいは旅費のサポートをしていただいたスポンサーの方々に感謝の気持ちを忘れずに今後の研究活動をより一層良いものにしていきたいです。そしてできれば、また来年も参加させていただきたいです。【小金澤優太 東京大学総合文化研究科広域科学専攻・修士1年】
今回のミーティングには光合成学会若手の会からスタッフとして参加させていただきました。「日本ゲノム微生物学会若手の会」と「生命情報科学若手の会」と「日本光合成学会若手の会」が学際的な融合を目的に合同で年会を開催する大会ということで,開催前から壮大で面白そうだなと思っていましたが,実際に参加してみると期待以上に素晴らしい会でした。私は,大きな学会へ参加した時に異分野の人と会うことはあるのですが,異分野研究には障壁のようなものを感じていて,滅多に話し合うことはありませんでした。この会の素晴らしいところは,その障壁を低くしたり取り払ったりすることで異分野間交流をしやすくした点です。おかげさまで普段馴染みの少ない異分野の方と交流を深めることができました。有機化学者である野崎一先生は,「他の学問との境界領域こそ豊富な金鉱が手つかずに残されているのです」という言葉を残されています。今回の会で野崎先生の言葉の意味がようやく実感できました。また機会があれば,是非参加させていただきたいです。【岡島圭佑 総合研究大学院大学 生命科学研究科 基礎生物学専攻 博士一貫3年】
今回,研究室の先輩から勧めがあり,生命科学系フロンティアミーティング2018に参加しました.学部生で行くことに不安がありましたが,アブストラクトやポスターの作成の機会を得ることとなり参加する前からも研究発表をどのようにすればいいのかと向き合うことが出来ました.本研究会は,生命情報科学若手の会・日本ゲノム微生物学会若手の会・日本光合成学会若手の会の方が参加されていたので,Wetの研究をしている方と実際に会ってお話ができたことは,普段Dryな研究をしている私にとって,非常に貴重な経験となりました.総合討論では,ポスターを持って自分の研究について話したり,また他のいろんな研究について質問したり,議論したりすることができ,楽しむことができました.きちんとした学会形式ではきっと話かけることすら出来なかった先輩方から直接アドバイスをいただけたことが嬉しかったです.ワールドポスターを通じて,自ら気になった研究をしている方へ気軽に聞きに行くこともできました.3日間参加できて本当に良かったと思います.このような場を企画・運営してくださったスタッフの皆さん,またご支援くださいましたスポンサーの皆様に心より感謝申し上げます.【天津早貴 早稲田大学先進理工学部電気・情報生命工学科4年】
今回が初参加でしたが、発表・懇親会を問わずに活発に議論が行える、非常に有意義な学会でした。3会合同開催ということで多様なバックグラウンドを持つ研究者達が集まっていましたが、それぞれの垣根を超えたコミュニケーションが自然に起こり、素晴らしい相乗効果が生まれていたように思います。皆さんの多彩な研究の数々に3日間があっという間に感じられ、また自身の研究についても様々な分野の方から興味を持っていただけて大きな励みになりました。なかなか会う機会が限られていた実験研究者の方々と手法の細部まで踏み込んだ議論を行えたことも、今後さらに研究を進めていく上で大切な経験になりそうです。また招待講演及びパネルディスカッションでは、どうして研究者を生き方として選んだのかという理念が伝わってきて、大きな刺激を受けました。本研究会を通して孤独な営みと思い込んでいたアカデミアの新たな一面に出会えたように思います。最後になりますが、支援をしていただいたスポンサーの皆様、そして運営を担当していただいたスタッフの皆様に、感謝申し上げます。【薄井光生 東京大学新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻・修士2年】
私は2017年の生命情報科学若手の会の研究会に参加させていただいたので、今回の2018年研究会が2度目の参加となりました。前回、同分野の優秀な若手と議論を交わしとても有意義な時間を過ごせため、今回もさせていただきました。今回は3会合同開催ということで、少しだけ異分野の若手の方々の研究を知り、議論する機会にも恵まれ、とても有意義な時間となりました。また、招待講演者やスポンサー企業の方々の様々な意見(公にはできないもの含む)も伺うことができ、オンサイトならではでした。閉会時に河野さんも言及していたとおり、長時間(7時間?)に及ぶ懇親会で、各自のポスターを持ってずっとディスカッションしているような人もいました。もちろん研究の話だけでなく、様々な会話(公にするのがはばかられるもの含む)が繰り広げられましたが、そのどれもが楽しく、有意義な時間となりました。かつてこのような会のスタッフを経験したことがあるので、開催にあたり多くの苦労があったことは容易に想像できます。貴重な機会を与えてくださったスタッフ、スポンサー、後援、助成の皆様、並びに参加者一同に深く感謝いたします。【木村真吾 広島大学・自然科学研究支援開発センター・生命科学実験部門・生命科学機器分析部】
生命科学フロンティアミーティングはもちろん,生命情報科学若手の会にも初めての参加でしたが,同年代の方が多くとても議論をしやすい環境で有意義な3日間を過ごすことができました.特に懇親会ではお酒を交えながら他の方の研究を聞き,その熱意に圧倒されるとともに,自分の研究に対するモチベーションを高めることができたと思います.その点で手持ちできるサイズのワールドポスターは懇親会での議論にとても有用で,来年もこの形式でやっていただきたいと思います.また,3つの若手の会が合同で行った点も素晴らしいと思います.様々な視点がご指摘を受けることができ,全く他分野の方が自分の研究に興味を持ち,熱心に話を聞いてくださることに感銘を受けました.来年のこの学会についても参加させていただきたいと思っています.最後に,この素晴らしい学会の仕組みを創り,準備をしてくださったスタッフのみなさんには大変お世話になりました.感謝申し上げます.【西野稜介 慶應義塾大学環境情報学部3年 先端生命科学研究所】
生命情報学分野で行われている研究の概観を掴みたいと思い、初参加を決めました。スケジュール上、1日しか参加できなかったのですが、それでも当初期待していた以上の実りを得ることができたと実感しています。今回の経験で最も印象的だったのは、研究内容の広さです。研究手法(wet、dry…)・対象(ゲノム、タンパク質…)・生物(ヒト、植物、バクテリア…)のどれを取っても幅広くカバーされており、その多様性に圧倒されました。学部3年ということもあり、初めて知った研究テーマはもちろん、以前に聞いたことがあるテーマについても全く知らないアプローチの組み合わせの研究など、何を聞いても学びになる1日でした。また、そのような研究をされている様々なバックグラウンドの方とお話をさせてもらい、自分の知見がいかに未熟で狭いものであるかを改めて痛感し、奮起されました。スタッフ、スポンサーの皆様のおかげでこのような学び多い機会に参加させていただけたことに深く感謝し、今回学んだことを残りの大学生活でいかしてゆきたいと思います。【柴田真侑 お茶の水女子大学理学部生物学科・学部3年】
例年、生命情報科学若手の会にスタッフとして企画・参加させていただいておりました。生命情報科学若手の会は数えて10回目の研究会開催となりましたが、その節目にゲノム微生物学会若手の会および光合成学会若手の会との合同開催とあり、非常に多様性に富んだ研究内容が揃っていたように感じました。また研究内容もさることながら、参加者もまた様々なバックグラウンドの方がおり、生命情報系のドライの方、実験生物系のウェットの方、その中間の方、更には企業からお越しの方と多角的な議論を行うことができ良い刺激になりました。これまでになかった試みとして異分野からお越しの招待講演の先生方による「面白い研究とはなにか」を主軸に据えたパネルディスカッションや、その後同様のトピックについて全員で分散して議論を行ったワールドカフェを行った流れはとても議論に熱が入り楽しい時間でした。現在は機械学習よりの研究をメインで行っていますが来年こそはバイオインフォマティクスにからめてまた参加したいです。旅費サポートを受けるにあたって会を支援していただきましたスポンサー企業の皆様、そして国立遺伝学研究所様に熱く御礼申し上げます。【板谷琴音 慶應義塾大学 政策・メディア研究科 博士2年】
自分自身は研究をしたことがなく、コンピュータが好きで、バイオロジーの世界に応用したいという思いから、バイオインフォマティクスに関心を持ちました。バイオインフォマティクスの学会、合宿に参加するのも今回がもちろん初めてでした。実際に招待講演の先生や大学院生の発表を聞いて、バイオインフォマティクスの分野の将来性や面白さを肌で感じることができました。将来的に臨床医学にも関心がある自分にとっては、バイオインフォマティクスの領域が基礎研究や臨床検査の領域で大きな力を発揮していることはさらなる関心を引く材料になりました。バイオインフォマティクスの勉強もし、研究室で研究をしていきたいと考えております。【平岡悠 大阪大学医学部医学科5年】
今回の若手の会で、最も印象的であったのは議論の活発さであるというのは、参加した誰もが共有している認識ではないかと思います。普段の学会では、発表直後やその後の短い休憩時間で議論するくらいであるが、ここでは総合討論として、毎日議論の場と時間が設けられていました。普段は、共同研究者などを除けば、様々な制約でじっくり議論する時間を取れていないと思われます。特に少し分野の離れた人との議論であればなおさらではないかと思います。今回の若手の会では、そのようなバリアを上手に解消できていたのではないかと思われます。私個人としても、これまではあまり詳しく議論したことのない人と、活発な議論ができたと感じております。運営に携わっていた方々の期待通りであると推察しますが、このような研究環境を設けていただいたこと、参加者の1人として感謝しています。今後とも良き学会、若手の会であることを切に願います。【井坂諭紀雄 東京大学理学系研究科物理学専攻修士2年】
昨年の生命情報科学若手の会が非常に有意義な会だったので,今回2度目の参加をさせて頂きました.昨年もそうでしたが,他の学会と異なりワールドポスター形式で発表・議論を行えることは,非常に良い議論ができるため素晴らしいと感じました.自分と同じ院生や学部生などの若い発表者が多いことも,非常に良い刺激になりましたし,若手の会ならではの良さだと思いました.招待公演の3名の先生方の発表はどれも刺激的で面白かったですし,パネルディスカッションで先生方の考え方が聞けたのも非常に参考になりました.昨年とは異なりゲノム微生物学若手の会,光合成学会若手の会との合同開催でしたが,発表の多様性が高く非常に面白かったです.正直光合成に関する研究は全く知らなかったのですが,分野外の方と議論することの楽しさにも気づかされました.ゲノム微生物学若手の会の方の発表は比較的馴染みの深い内容が多かったので,今後に活かせる有益な議論を多くすることができました.また総合討論と懇親会の時間が非常に長くあり,ポスターを交えながらいろいろな人と議論することができたのも非常に楽しかったです.最後になりますが,今回は交通費・宿泊費のサポートによりこのような素晴らしい会に参加させて頂けたことをスタッフの皆様に感謝申し上げます.本当にありがとうございました.【増田貴宏 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 修士2年】
昨年に引き続き2回目の参加となりました。昨年は生命情報科学若手の会ということでインフォよりの発表が多かったですが、今年は微生物ゲノムや光合成などバイオよりの発表が多く、普段聞くことのない話を聞くことができ面白かったです。この研究会のもっとも良いところはワールドポスターという企画があるところだと思います。少人数で発表することで、口頭発表では聞きにくい質問も気軽にすることができ、議論が活発になりやすかったです。時間の都合上ワールドポスターの時間内では十分な議論ができないことも多かったですが、その後の総合討論・懇親会の時間に十分に話し合うことができました。通常のA0サイズのポスターではなく、持ち運びやすく取り出しやすいA3サイズのポスターであることが活発な議論を生む一つの要因になっていると思います。招待講演も昨年と同様に面白く、招待講演者の方々が素晴らしいのはもちろんのこと、そのような方々を招待できるスタッフの方の力量も素晴らしいと思います。素晴らしい会を開催していただき、ありがとうございました。【石川雅人 東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻・修士1年】
一度は若手の会に行ってみようかなと思い、生命科学フロンティアに応募しました。結論としては、参加して非常に良かったと思います。実は、行く前はどうせ研究仲間なんて出来ないだろうなぁと考えていたのですが、びっくりすることに若手の会最終日にはたくさん仲間が出来ていました。短い三日間でしたが、みんながどんな研究をしているのか、自分がしている研究が何か、またどうやったら面白い研究が出来るのかなど、四六時中、年齢の上下とか関係なしにざっくばらんに話していました。みんながそれぞれ普段研究に対して抱いている愛情や熱意がどんな形であれ、あの場で楽しく共有できた事が素晴らしく思います。このような体験はこの若手の会でしか実現できなかった事だと思います。この会を主催してくださったスタッフのみなさん、ありがとうございました。【藤澤美穂 東京大学大学院総合文化研究科・修士2年】
今回二回目の参加になります。本年度も貴重で充実した経験となりました。この学会の特に素晴らしい点は、ただ発表を聴講するのではなく、研究者同士が密に交流することです。普段研究室にいるメンバー以外に自分の研究について知ってもらい、深く議論することはこの学会以外ではできない経験でした。飲み会の時間も大勢の研究者が常にポスターを持ち歩いて研究の議論をし、深夜すぎてもそれは続きました。修士で若手の私は至らない点も多くありましたが、みなさんは暖かく受け入れていただき、真摯に研究内容について考えてくださいました。今年は三研究会合同開催ということで、不安もありましたが、分野の垣根をこえて幅広い発表を聞けました。このような素晴らしい会を開くのに携わっていただいたスタッフやスポンサー企業、大学や研究所の方々に深く感謝しています。私も研究にうちこみ、また来年機会があれば参加しようと思います! 楽しみです。【石川詩苑 東京大学新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻・修士1年】
開催趣旨
生命科学系フロンティアミーティング 2018(生命情報科学若手の会 第10回研究会)は微生物という対象生物を軸とした「日本ゲノム微生物学会若手の会」、バイオインフォマティクスというアプローチを軸とした「生命情報科学若手の会」、そして光合成という現象を軸とした「日本光合成学会若手の会」が学際的な融合を目的に合同で年会を開催する大会となっており、本年度初めて開催いたします。一つ一つの分野が成熟しつつある中で新たに生まれる研究課題の解決には,より高度に組合わされた分野同士の連携こそが求められていると考えられる現在の生物学において、生命科学の新たな潮流やパラダイムを切り開くフロンティアとしての若手の会を目指し、本会を開催するに至りました。
概要
会期 2018年 10月 5日(金) -7日(日)
会場 静岡県三島市 国立遺伝学研究所 講堂
代表 河野 暢明(慶應大 先端生命研究所 特任講師)
年会長 尾崎 遼(筑波大 医学医療系 生命医科学域 准教授)
学生代表 板谷 琴音(慶應大 政策・メディア研究科 D2)
副年会長 黒木 健(東大 理学系研究科 D1)
助成 国立遺伝学研究所
招待講演
西田 敬二 (神戸大学科学技術イノベーション研究科 教授)
谷内江 望 (東京大学先端科学技術研究センター 准教授)
田中 佑 (京都大学農学研究科農学専攻作物科学講座 助教)
お知らせ
10/7 おかげさまで盛会となり、無事に閉会いたしました。ご参加くださりありがとうございました。
10/1 詳細なプログラムを掲載しました。
9/3 参加者へのお知らせを掲載しました。
8/21 タイムテーブルを掲載しました。
8/20 定員に達しましたので参加登録を締め切りました。皆様のご登録ありがとうございました。
プログラム
参加登録方法
おかげさまで多くのご登録をいただき、定員に達しました。
ありがとうございました。
生命科学系フロンティアミーティング 2018(国立遺伝学研究所研究会)にはどなたでもご参加いただけます。
*ただし、大会の趣旨に反する方のご参加はお断りする場合があります。
参加登録は、こちらの登録フォームより行うことができます。
申し込み締切は8月20日(月)となります。
ただし、会場キャパシティの制約のため、規定の定員に達した段階で登録を締め切らせていただきますのでご了承ください。
参加費は2,000円、懇親会費は2,000円です。
宿泊費は10月5・6日の両日宿泊 (20,490円)、10月5日のみ (5,400円)、10月6日のみ (15,090円)のいずれかとなります。
宿泊場所は、御殿場高原時之栖 となります。宿泊場所と遺伝研の間は送迎バスで移動します。
当研究会は合宿形式となっておりますので、宿泊でのご参加をお薦めいたします。
参加費・懇親会費・宿泊費は9月14日(金)までにお振り込みいただきますようお願いいたします。お振込金額・方法につきましては参加登録内容通知メールにてお知らせいたします。当日、会場にて参加費・懇親会費・宿泊費別の領収書をお渡しいたします。
ただし、後述の交通費・宿泊費サポート希望の方に関しましては、9月3日(月)までにサポート可能金額をお知らせする予定ですので、金額決定後のお振込をお願いいたします。
今年度は日本バイオインフォマティクス学会からの助成により、同学会の会員は参加費の割引を受けることができます。
[割引適用後の参加費]
正会員・賛助会員:1,000円
学生会員:0円
交通費・宿泊費サポート
研究費をお持ちでない学部生・大学院生やポスドクの方には、交通費・宿泊費のサポートを行います。希望される方は参加登録フォームにてご選択ください。 希望者の方は、ジョルダンなどの運賃検索サービスのスクリーンショットのアップロードと、旅費金額の記入をお願い致します。
原則陸路でのサポートとなります。
希望者の数によっては、全額の支援ができない可能性がございますのでご理解ください。
サポートを受けた場合、研究会終了後に参加者レポートを提出をお願いしております。
9月3日(月)までにサポート可能金額をお知らせする予定ですので、金額決定後のお振込をお願いいたします。
参加のキャンセルについて
参加をキャンセルされる場合は、frontiermeeting_staff@googlegroups.com までお知らせください。
直前のキャンセルの場合、宿泊施設の関係でキャンセル料が発生することがあります。
発表形式
当研究会では参加者同士の研究交流を深めるため、原則として参加者の方全員に下記いずれかの形式にて発表をお願いしております。
一般口頭(13分程度) + ポスター発表
Lightning Talk (1分程度) + ポスター発表
ポスター発表のみ
本会で行うポスター発表は、テーブルディスカッション形式で行います。大判のポスターを用意する必要はありません。
参加者の方へのお知らせ
・発表に関して(9/1)
ポスターPDFを9月20日までにアップロードしてください。(発表予定の方全員)
本研究会でのポスター発表は、A3サイズのポスターを持ってディスカッションを行う『ワールドポスター』 という形式で開催します。A3表裏に印刷・ラミネート加工し、当日会場で参加者の皆さんにお渡しいたしますので、事前にポスター原稿の提出をお願いいたします。印刷は会でまとめて行いますので、当日ポスターを持参いただく必要はありません。
A4サイズの用紙4枚、あるいはA3サイズ2枚のポスターをPDF形式にて作成いただき、9月20日(木)までにメールでお知らせしたフォームのアドレスからアップロードしてください。(届かなかった方はお手数ですがfrontiermeeting_staff@googlegroups.comまでお知らせください)
研究内容をコンパクトにまとめたものであれば、構成は自由です。所属とお名前は必ず入れるようにお願い致します。
Lightning Talkスライドを10月2日までにアップロードしてください。(該当する方のみ)
発表時間は1分(質疑なし)となりました。迅速な発表のため、Lightning talkでは事前にスライドの提出をお願いいたします。
4:3のサイズのスライドを作成し、10月2日(火)までにPDF形式にてメールでお知らせしたフォームのアドレスからアップロードしてください。
なお、一般口頭発表をされる方はLightning Talkはありません。一般口頭発表については別途ご連絡いたします。
・参加費振込みに関して(9/1)
9月14日(金)までに口座まで以下の参加費・懇親会費、及び宿泊費の振り込みをお願いいたします。
交通費・宿泊費サポート希望の方に関しましては、先日個別にご連絡した内容をご確認ください。
振込額 (JSBi会員の場合、参加費が割引になります):
JSBi会員でない場合: 24,490円(参加費2000円、懇親会費2000円、宿泊費20,490円)
JSBi正会員・賛助会員の場合: 23,490円 (参加費1000円、懇親会費2000円、宿泊費20,490円)
JSBi学生会員の場合: 22,490円(参加費0円、懇親会費2000円、宿泊費20,490円)
※ ただし、「両日宿泊」以外を選択された方には個別に連絡いたします。
ご不明な点がありましたら、ページ下部記載の宛先までお問い合わせください。