第15回年会
開催報告
開催報告
第15回 年会 はコロナ禍以来4年ぶりの現地開催となりました。現地開催の運営ノウハウが失われかけた中での企画となり様々な困難がありましたが、日本バイオインフォマティクス学会、スポンサー企業、学会開催支援助成金の多くの関係者の皆様からご支援頂き無事に開催に漕ぎ着けることができました。今年も例年同様に初参加の人も多く、若手研究者が活発に交流を深める機会にできたのではないかと感じております。またオンライン開催に比べて自由時間に雑談の中から研究の議論に発展する場面も多く、現地開催の利点を改めて認識致しました。スタッフ一同、ご支援くださった皆様、そして全ての参加者の皆様に心より感謝しております。
受賞者
CyberomiX賞(Best Poster Award)
前田 龍成 さん (熊本大学)
林 玲奈 さん (九州大学)
BIOTA賞(Best NGS Award)
グループ 3:「Nth generation sequencing after the era of long-read sequencing」
勝又 啓史 さん (トミーデジタルバイオロジー)
仮屋山 博文 さん (筑波大学)
竹内 峻平 さん (東京大学)
小菅 将斗 さん (早稲田大学, 産総研・早大 CBBD-OIL )
森 秀人 さん (大阪大学)
小嶋 泰弘 さん (国立がん研究センター研究所)
PacBio / トミーデジタルバイオロジー賞(Best Activator Award)
小菅 将斗 さん (早稲田大学, 産総研・早大 CBBD-OIL )
集合写真
ご参加ありがとうございました!
参加レポート
"すごく楽しかったです!
NGSでは自分では思いつかないような意見をたくさん聞くことができました。また未解決課題について議論できて本当に面白かったです。ありがとうございました!
九州大学システム生命科学府修士2年"
"年会への参加は5回目となります、スタッフの西村です。2019年に初めて現地で合宿形式の年会に参加した直後に運営側に回ったのですが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いオンライン開催のみの運営で、今回やっと念願叶って合宿形式での年会を運営することができました。今回の年会ではワールドポスターやNGS企画のグループワークを通じて、多くの参加者の皆さんと深いディスカッションができ、私自身多くの知識を吸収することができました。現地に集まって議論してくださった皆さんに改めて感謝申し上げたいと思います。また、今までの年会を振り返ってみると、誰も知らない中で参加した2019年の年会から毎年数十人の若手研究者の皆さんと深く繋がることができました。年会を通じて研究へのアドバイスをもらったり共同研究に繋がったりと、私にとって若手の会への参加は研究生活上不可欠なものとなっています。そんな若手の会への参加をサポートしてくださった企業・団体の皆様には深く御礼申し上げます。
総合研究大学院大学生命科学研究科遺伝学専攻五年一貫博士課程5年"
"今回初めて参加させていただきました。旅費のサポートを頂きありがとうございます。
生物系の方からインフォの方まで幅広く集まっており、興味深かったです。
バイオインフォマティクスを専門にすることに周りの理解がまだまだ得られにくい中で、他のバイオインフォの方が何を考えながら研究しているのか知ることができ、良かったです。
名古屋大学医学部医学科 学部5年"
"今回で4回目の参加となりましたが、コロナ渦で過去3回はオンライン開催でした。今回が初のオンサイト参加となり、対面でディスカッションするという機会は本当に価値あるものだと感じた3日間でした。ワールドポスターでは、自分の研究と近い方と繋がり、データや手法のノウハウを共有することができ、さらに、他の方の研究を見て、さらなるアイデアが湧いてきました。NGSでも、グループ内でのディスカッションで1人では思いつかなかった方向へと結論になることにグループでのディスカッションの力を感じました。本会を開催してくださったスタッフの方々やスポンサーの皆様に感謝し、今後の研究の糧としたいと思います。ありがとうございました。
筑波大学医学群医学類"
"楽しかったです!私自身、バイオインフォを始めて1年の初心者で、日常の80%以上は、動物実験をしているWet系です。正直、事前に要旨集を読んでいると、「知らない単語ばっかりや…」「知っている人も、知っているラボも、1つもない、オーマイガ…」となっていました。実際参加してみると、尋ねれば丁寧に教えてくれる優しい方ばかりで、1人で浮きそうな自分に声をかけてくれる人もいて、自分が悩んでいた解析方法も教えてもらいながら大会中に解決できて、すごく良い時間でした!
熊本大学大学院医学教育部博士1年"
"私は今回の年会が初めての参加で、バイオインフォの経験も浅い中だったので、会に馴染めるのか不安でしたが、スタッフの皆さんをはじめ、参加者の方の雰囲気がとてもよく、リラックスして3日間過ごすことができてよかったです。さらに、この3日間、とてもイベントが充実しており、バイオインフォについて様々な知見を得る機会が豊富で、参加してよかったなと思いました。なかなか自力だとわからないことも、専門の方から直接お話を聞けるので、良い勉強ができたと思います。中でも、特に自分が楽しかったイベントは、少人数グループで自身の研究について発表し合う、ワールドポスター企画です。比較的近い研究をしている人々の集まりで、少人数のグループに分かれ、しかも同年代で話しやすいので、わからないこともすぐに聞きやすく、活発な議論ができたと思います。また、自分の研究について様々な人から新しい視点からの意見を頂け、幾度も人に自身の研究を説明することで、自分の研究について整理できる良い機会だったとも思います。大所帯を取りまとめ、会を運営してくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
早稲田大学先進理工学部電気・情報生命工学科B4"
"今回初めて参加させていただきましたが、とても刺激になる楽しい会で、参加して本当に良かったと思っています。研究の話尽くしの濃密な3日間でした。自分とは異なるバックグラウンドの参加者の方と近い距離でディスカッションすることで、新しい視点や次に繋がるアイデアをたくさんもらいました。特に解析方法についてアドバイスをいただけたのが嬉しかったです。今回の参加を励みに、これからも研究を続けていきたいと思っています。最後になりますが、旅費・参加費を支援してくださったスポンサーの皆様、開催にあたってご尽力いただいたスタッフの皆様に感謝申し上げます。
国立国際医療研究センター臨床研修医"
"今回は3年ぶりのオンサイト開催でした。これまでオンラインの年会しか参加したことがなかったため、同じスタッフでも対面では初めましての方が多く、とても新鮮な気持ちでした。オンラインの会も充実していましたが、NGSやワールドポスターでのディスカッションは夜の懇親会まで続き、オンサイトならではの盛り上がりを感じました。普段は生物学寄りの学会や研究会に参加することが多いので、情報学寄りの研究の話をたくさん聞け、かつ自身の研究についても異なる視点でのコメントをいただけて、とても刺激になりました。バイオインフォマティクスの分野の広さを改めて感じるとともに、まだまだ勉強が必要だなと痛感いたしました。オンサイトの運営経験のないスタッフが大半でしたが、手探りの中でも盛会となり、達成感を感じました。ご参加いただいた皆さまや開催にあたってご支援いただいた企業や団体の皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。今後もぜひ参加させていただければと思います。
北海道大学大学院理学院自然史科学専攻博士3年"
"学部三年から免疫の研究をしたあと、学部四年から研究自動化の研究をしております。今回は二回目の参加となります。はじめは同僚に誘われ、今回はスタッフとして参加いたしました。
参加者として:今回の会は「若手」の会らしく学部生や院生が多く参加しており、同じ世代のバイオインフォマティクス研究者と交流することができました。同じ研究分野とはいえ、研究の対象は様々であるため、刺激に、勉強に、そして励みになる会だと感じました。また、NGSという企画では、普段深く考えることのない未解決課題にグループで取り組み、それぞれの強みを活かしながら提案をすることができました(研究の財源については既に色々考えられているんだなって感じました)。
スタッフとして:参加者の方々が楽しそうに議論しており、とても満足です。年代やキャリアに関係なく互いが互いに興味を持ち、半年悩んでいた問題が数時間で解決する場面も目撃いたしました。また、現地ならではの場面である、「突如始まる研究プレゼン」も多数目撃し、ホクホク顔でございます。来年も是非現地開催をしたいですね。
筑波大学グローバル教育院ヒューマニクス学位プログラム 五年一貫博士課程1年"
"今回が初参加でした。ワールドポスターでの議論を通じて、自身の研究について今までと異なる視点からのフィードバックがもらえたほか、他の方々の研究内容について聞くことで、新たな知見や視点を得られたと思います。自身と異なる研究をしている方々との濃密な議論は非常に刺激になりました。
NGSでの皆で知恵を絞ってアイデアを出し、発表するという企画もとても面白く、またマクロな課題に対して考えを深める機会になったと思います。この会を企画・運営してくださったスタッフの方々、支援してくださった方々、本当にありがとうございました。
東京大学新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻 博士1年"
"初めての参加でしたが、とても貴重な3日間を過ごすことができました。優秀な同年代の方々との密な議論やポスター発表は、自分を鼓舞するきっかけにもなりました。特にワールドポスターでは、他の方々の内容のポイントを捉えた発表の仕方やポスターの構成について多くのことを学びました。また、ポスターに対する意見や質問も、さまざまな角度から的確であり、研究に対するモチベーションを非常に高めました。生命情報を一括りにするには大きすぎるほど、幅広い分野が融合していることを感じましたが、それがこの分野の魅力の一つであると改めて実感しました。個人的に面白かったのは、NGSでの体験でした。未解決の問題に取り組み、チームで協力しながら結論を導き出し、その成果を発表するプロセスは、議論の難しさと充実感を同時に味わう絶好の機会でした。最後に、この研究会で多くの素晴らしい方々と出会えたことに感謝すると共に、運営を行ってくださったスタッフ、開催を支援してくださった皆様に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
横浜市立大学生命医科学研究科生命医科学専攻修士1年"
"普段は応用数学専攻で、今年度からバイオインフォマティクス分野を学び始めており、生物学的なことも研究も初心者でしたが、今回の年会に参加させていただきました。会を通して、生命情報を解析して生命情報を解明することに魅せられ、研究のモチベーションが向上しました。実験をしている方やコードを書いてデータ解析している方、数理的にモデル化している方など、様々な方が参加されていて、普段は聞くことができないようなお話を聞かせていただき、大変充実した3日間でした。ワールドポスターのセッションでは、自分の研究アイデアに対して、アドバイスをいただいたり、議論したり、自分の研究について深めることができました。研究内容の話だけでなく、研究室に関する話もした時には、互いの研究室の共通点や相違点などを知ることができ面白かったです。参加者のバックグラウンドも多様で、普段の生活の様子などを聞き、自分の視野が広がりました。また来年参加し、より深く議論をするためにも、バイオインフォマティクスの勉強・研究を続けたいと思います。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
早稲田大学基幹理工学部応用数理学科・学部4年"
"今回はこの会に初参加しましたが、とても有意義な経験ができました。特にD1の同期と横の繋がりを作ることができ、大変心強いです。普段はウェット系の同期しかおらず、ドライ系のつながりを作るのに非常に適した場でした。
参加者各自の研究を紹介するワールドポスターでは、様々な研究分野のお話を聞くことができ、空間オミクスや薬剤応答予測をはじめとして、特に進化関連の話は興味深く聞かせていただきました。
NGSのグループディスカッションでは様々なバックグラウンドをもつメンバーで集まり、「役にたつ研究と役に立たない研究」というテーマのもと、多様な研究活動を促進するための方策を探りました。他班の発表も聞くうちに、普段から世間へのアンテナを張り、様々な問題を「自分ゴト」として捉える訓練が必要だと実感させられました。
来年以降も、可能であれば是非参加させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
名古屋大学大学院医学系研究科総合医学専攻・博士1年"
"今回初めて参加させていただきました。学会自体の経験がなかったため緊張気味でしたが、非常に有意義な会でした。若手の会は参加者同士の距離が近く、研究に関しての議論がしやすいのが魅力の一つであると思います。さまざまな分野の方に対して自分の研究を紹介し、ご意見をいただくことができて満足でした。逆に他の方の研究から、今までになかった視点を得ることができました。何よりみなさん本当にレベルが高く、研究に対する熱意を肌で感じました。素晴らしい参加者の皆さんと今後とも議論できるように、より一層研究に励みます。来年はフルで参加させていただこうと思います。最後になりますが、旅費・交通費をご支援くださったスポンサーの皆様、このような機会をつくってくださった運営スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。
東京大学新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻・修士1年"
"3日間と最初はすごい長いなと思ったが、実際はあっという間であった。企画や、進行がしっかりしており、大変満足感が高い若手の会であった。
様々な分野の研究室から参加しており、多種多様な研究内容があり自身の興味の幅を広げることができた。特にワールドポスターでは、色んな方の研究内容を聞けそして討論することができてとても楽しかった。また、自分の研究について多角的な意見をもらえ、そのような方法があるのか、そのような解釈もできるのか、そのような展望もあるのかと感じた。若手の会全体を通じた雰囲気もとても柔らかく和気和気藹々としており交流が促進されていたと感じる。NGSでは、自身の研究内容ではなく、研究分野について考えることができ今までない経験となった。招待公演では、著名な先生方にお話をいただきとても有意義であった。研究内容だけではなく、キャリアについてのお話もいただけ、自身の今後の進路についてビジョンを持つことができた。さらに、同年代の人とキャリについて話すことができた。懇親会では、PIの先生方や博士の方と話すことができとても良かった。
研究室の中では難しいさまざまな人と交流しさまざまな世界に触れることができた。とても楽しい若手の会であった。
早稲田大学先進理工学部浜田道昭研究室学部4年"
"私は生命情報科学若手の会への参加を通じて、多様な研究者との価値ある交流を深める機会を得ました。その中でも、異なる専門領域を持つ参加者たちとの意見交換は、自身の研究を多角的に捉え直す契機となり、非常に刺激的でした。
ワールドポスターセッションでは、研究の詳細を共有し、他の参加者からの率直な意見やアドバイスを受け取ることができました。これにより、研究への取り組み方や考え方に新たな視点を持ち込むことができるようになりました。一方、NGSセッションでのグループ討議は、現在のバイオインフォマティクスの課題を多角的に検討し、その解決策や新たな取り組みを模索する場として大変有意義でした。
この経験は、私にとって生命情報科学分野における自身の位置付けや今後の研究活動の方向性を再考する良い機会となりました。また、このような交流の場が今後も重要であることを改めて実感しました。
早稲田大学先進理工学部電気・情報生命工学科学部4年"
"この度は生命情報科学若手の会に参加させていただきありがとうございました。
今回は初めての参加で、知り合いも小嶋先生や同じ研究室の人しかおらず、最初は不安でしたが、皆さんが快く喋ってくれました。他の研究室の方々がどのような研究をしているかを良いきっかけになりましたし、知り合いを作ることができました。若手の会に行ってみると意外に?バイオインフォ業界は国内は人が少ないことが分かりました。そのためこのような会で知り合いを作るとこれからもどこかで縁がつながりそうです。他の方のポスター発表や議題に沿ってアイデアを出すのを聞いていると、みんな喋るのが上手いなと思いました。口がとても回って、すぐ先に行ってしまいます。僕ももう少し自己主張や論理をどんどん展開したいですね。あとは本当に自分の研究が好きなんだなあと思う発表がいくつも聞けて楽しかったです。自分の好きなものを表現するように発表すると聞いている人も引き込まれますし良いですよね!あとは総合討論()の時間もとても楽しかったですね。やっぱり他の研究室のテーマや環境、今後の進路の話を聞けるのがとても新鮮でした。僕も常連になって、もっと色んな方と話ができるといいなと思いました。今度は日本バイオインフォマティクス学会にも行こうと思います。とても良い会でした。
名古屋大学医学部附属病院・1年目"
"近い分野の研究者と交流できた点や、自分の研究に関する新たな知見が得られた点で、非常に充実した研究会だった。
それぞれの企画の役割がはっきりしているのが特に良かったと感じる。ピッチトークでは研究の概要と自身の経歴を話し、その後の交流に役立った。ワールドポスターではより詳しく研究について紹介し、研究を発展させるためのコメントを交換できた。招待公演では、かつて実際に若手の会を運営した先生の貴重な経験談や、現在の研究について伺えた。NGSではより一般的なトピックに関して議論した。それぞれの研究者が持つ価値観や背景を交えて、発表内容をまとめたのは良い経験となった。スポンサードセッションでは、本会を支援してくださったスポンサーの方が、事業の歴史や最先端の技術について発表した。特に、自分が使いたいと思っていた実験機器についての説明は興味深かった。その後議論した際には、企業が行なっているグラントについて教えてくださり、今後研究で使用する機器について重要な知見が得られた。
自分はスタッフであり、事前準備や当日の運営にたくさんの時間を割いたが、時間をかけた甲斐のある内容にできたと思う。来年度以降もスタッフとしての運営は続ける予定であり、運営も参加者も楽しめる会を開催したいと思う。
東京大学新領域創成科学研究科先端生命科学専攻・修士2年"
"本研究会には今回初めて参加させていただきました.学会への参加自体が初めてであったことや,知識も乏しく研究も未熟であると感じていたことから,本研究会に参加することに不安も感じていました.しかし皆さんの和気藹々とした雰囲気に緊張がほぐれました.
本会には様々な興味をお持ちの方々が参加されており,それぞれ違った観点から自分の研究に対する意見をいただけたのがとても勉強になりました.また普段はあまり聞くことのないwet研究のお話をたくさん伺えて,知見を広げることができました.
本研究会の最大の魅力は,何よりも参加者同士が活発にコミュニケーションを取ることができるような環境が整っていることであると感じました.ワールドポスター企画の研究紹介や,生命情報分野における未解決問題について議論しあうNGS企画では,参加者が少人数のグループに分かれて議論を行うことで密な交流ができました.さらに食事会や懇親会など,参加者同士が自由に話すことのできる場が多く設けられており,研究の相談に乗っていただいたり,あるいは趣味など研究以外の話で盛り上がったりして,非常に充実した楽しい3日間になりました.
最後になりますが,交通費・宿泊費をサポートして下さった方々,またこのような素晴らしい会を運営して下さったスタッフの皆さん,ありがとうございました。
早稲田大学先進理工学部電気・情報生命工学科浜田道昭研究室"
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