第22回 セミナー
ウイルス感染症制御のためのバイオインフォマティクスについて伊東先生に聞いてみよう!
ウイルス感染症制御のためのバイオインフォマティクスについて伊東先生に聞いてみよう!
3月のセミナーでは、東京大学医科学研究所 伊東潤平先生にご講演いただきます。
伊東先生は、ウイルス進化と流行動態の予測や、宿主免疫応答に基づく大規模公共データでのウイルス感染検体の予測など、バイオインフォマティクスによるウイルス感染症制御のための技術を開発されてきました。本セミナーでは、これらの研究についてお話しいただきます。
セミナー後には懇親会を予定しております。伊東先生は4月から大阪大学にてラボを立ち上げられます。研究に興味のある方やラボの立ち上げのお話を聞きたい方など、詳しくお話しできます。こちらも是非ご参加ください。
日時 3/17(火) 18:00-19:00(終了後、オンライン懇親会)
会場 zoomによるオンライン開催
参加資格/参加費 どなたでも無料でご参加いただけます
参加登録 https://forms.gle/3LVcKEduoCEpRJzx7
講演タイトル
ウイルスの進化予測とネクストパンデミックウイルスの探索
要旨
ウイルス感染症の制御が難しい大きな要因の一つは、ウイルスが進化によってその性質を変化させる点にあります。実際、新型コロナウイルスパンデミックでは、免疫逃避能や細胞への感染性を高め、適応度(流行拡大能力)を上昇させた変異株が相次いで出現し、流行の制御を一層困難にしました。本講演では、タンパク質言語モデルと膨大なウイルスゲノム配列情報、さらに大規模な実験データを統合することで、ウイルス配列・抗原性・適応度の関係をモデル化し、ウイルスの進化と流行動態を理解・予測する研究について紹介します。
ウイルス感染症の制御を困難にするもう一つの要因は、野生動物が保有するウイルスがヒトや家畜へと異種間伝播し、新たな感染症を引き起こす点にあります。例えば新型コロナウイルスパンデミックは、キクガシラコウモリが保有していたコロナウイルスがヒトへ伝播したことに端を発したと考えられています。将来のパンデミックに備えるためには、野生動物が保有するウイルスを網羅的に探索し、体系的にカタログ化することが不可欠です。本講演では、宿主の免疫応答に基づいてウイルス感染の有無を予測することで、膨大な公共RNA-seqデータから新規ウイルスを効率的に探索する研究についても紹介します。
2026年4月より大阪大学微生物病研究所附属バイオインフォマティクスセンターにて新たに研究室を立ち上げます。研究室のミッションはウイルス感染症制御のためのバイオインフォマティクス技術の開発、研究室のモットーは「あったらいいなをカタチにする」と「つくって遊ぼう」です。特任助教、ポスドク、学振PD、大学院生、学生アルバイトを募集しておりますので、ご興味のある方はぜひお声がけください。
講演終了後の19時よりzoomを用いたオンライン懇親会を行います。参加者同士で親睦を深めましょう。
お問い合わせはbioinfowakate_staff@googlegroups.comまでお気軽にご連絡ください。
なお、メール本文に署名と自分のメールアドレスを含めて頂くようお願い致します。